第27回つのおふ使用構築
ポケモン | 持ち物 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
バンギラス | 拘りスカーフ | ストーンエッジ | 岩雪崩 | 噛み砕く | 馬鹿力 | 砂おこし |
FCランドロス | ノーマルジュエル | 地震 | 岩雪崩 | 大爆発 | まもる | 威嚇 |
ムシャーナ | オボンの実 | サイコキネシス | 催眠術 | 重力 | トリックルーム | テレパシー |
ブルンゲル | 食べ残し | ハイドロポンプ | シャドーボール | 鬼火 | 自己再生 | 呪われボディ |
ウルガモス | 気合いの襷 | オーバーヒート | 虫のさざめき | 目覚めるパワー(氷) | 怒りの粉 | 炎の体 |
ローブシン | 毒々玉 | 爆裂パンチ | 冷凍パンチ | ストーンエッジ | まもる | 根性 |
いわゆる「重力トリパ」。
BWはおろか、トリックルームを使った構築を組むのは初めてでしたが、使用感は悪くなかったです。
wi-fiビギニングカップでも使いたかった…()
採用の順番はムシャーナ→ローブシン→FCランドロス→バンギラス→ブルンゲル→ウルガモス
基本的な動きとしてはムシャーナとローブシンの並びに最終的に持っていけるように動き、
重力催眠術と爆裂パンチによる状態変化でトリックルームの有効ターン以上に相手の動きを制限していく形になるでしょうか。
ラム持ちなどが予想されるポケモンでも集中による混乱が最低限入るのが非常に強い組み合わせです。
まずトリックルームパーティを使おうと思った理由として、猫だましポケモンの選択がカポエラーがいない事で狭まったことが大きいです。
今回のビギニングでは考えられるのはマニューラ、コジョンド、ズルズキン、レパルダス辺り。他は私の知識不足も相まって想定していません。
どのポケモンも癖が強く、耐久値、弱点に若干不安がある事、威嚇がない事で、簡単にとりあえず猫だまし要因を入れておこうとはならないと考え、猫だましポケ+威張るでトリルターンを流されてアドバンテージを取りきれない不安要素が若干和らいだのではないかと思いました。
一番最初の形としてはローブシンはちからずくでメタグロスとのダブルエースとし、ムシャーナグロスで手助け大爆発をして、ローブシンの火力で無理くり崩して行こうかと思いましたが、手助け+単体攻撃というものが非常にリスクあるもので、トリルに不向きである事に不本意ながら回している時にようやく気付き、
・メタグロスが抜け、
・地震と大爆発による制圧力の高いFCランドロス、
・トリックルーム下で相手ボルトロスを関係なく上から殴れるようになる、地震の強さを向上させる重力が入り、
ムシャーナ自身が何か動いて相手にリスクを負わせれないかと考えたところ、前回ニョロトノで使った、置物になりやすいポケモンによる催眠術の強さを感じており、後々スカイプで相談していた所でもその考えを提案してくれた方がいたので迷っていたのを採用することに。
重力が催眠術とのシナジーも非常に高く、ムシャーナ自身がトリックルーム下で活躍できるポケモンとなりました。
ただこの時点でかなりトリックルーム下の相手メタグロスが厳しいポケモンとなってしまい、力ずく雷パンチや黒い鉄球投げつけるで相手ブルンゲルに打点を持たせようと考えていたローブシンとムシャーナの並びが窮屈なものに。そこでいい考えはないものかと、ブログを漁ると、
Rの憂鬱(http://d.hatena.ne.jp/R_justice/)(Rさん)
にムシャーナローブシンのドンピシャなものがあり、根性爆裂パンチという、事前に多少削れていれば十分メタグロスを持って行ける威力と、催眠と集中によるラムへの一応の抵抗が出来るというマジで素晴らしいアイデアがあったので、これをお借りして、弱くなったブルンゲル耐性やボルトロスやサザンドラといった強力な特殊タイプの方面に絶大な抵抗力のあるバンギラス、ブルンゲルとウルガモスで残りの苦手なポケモンを補完して完成しました。
<個別>
・バンギラス
175-186-131-XX-120-124
相手のサザンドラやボルトロス、ブルンゲルを意識したポケモンとなります。
スカーフである理由はムシャーナと並んだバンギラスが相手テラキオンと並んだサザンドラを最低限処理する必要性(岩雪崩+悪の波動orジュエル流星群でムシャーナ落ちると詰み)、パーティに対して動きやすいマンムーを襷内まで持っていく必要も感じられ、それらを全て一応は満たせるアイテムがそれしか無かった為。
一般的なスカーフバンギラスの冷凍パンチの枠がストーンエッジに変わっているのは、冷凍パンチの仮想敵が全国ダブルではボーマンダや自身の特性で負け筋を増やしてしまうガブリアスなどがいましたが、ビギニングではスカーフも多いFCランドロスのみで、更には基本的に威嚇でAが下がった場面が多く、1発では処理できないことから、そちらは切って、穏やかボルトの方を1発で倒せ、急所のチャンス、強烈なタイプ一致の攻撃技であるストーンエッジも悪くないかなと思いそちらを採用。
馬鹿力はこちらもけたぐりと選択技ですが、サザンドラを一撃で倒せない点、ムシャーナの隣に並んだ際は逆に殴ったらすぐに落ちてほしい場面が多い為、防御面も下がる馬鹿力は割とかみ合っていた印象。
かなり環境的にはバンギラスには向かい風の印象を受けましたが、バンギラスを抜いてしまうことで、事前に使おうと考えたムシャーナローブシンの組み合わせに対して、
上記の3匹がやりたい放題になってしまうため、強化流星群を数値で受けられるポケモンがいるという圧力をかけつつも打点を持ちうるという要素が必要でした。
・FCランドロス
175-216-110-XX-108-125
穏やかボルトロスの目覚めるパワー氷(実数値146)で最低限落とされない耐久をラインとした配分。
145を初期は想定していましたが、なんだかんだHBDSに振り分けて余り4をCに回す振り方も多く、145と146で乱数幅が振れていたので146耐えまで上げることに。
(※追記 めざ氷個体はBが30なので4か所に振った後に4余り出ない事に記事を書いた後に気づきました)
相手のパーティにバンギラスがいた場合、このルールで一番使いやすいのはスカーフではないかと考えたので、持ち物を判別するために残りはSに振ると丁度125のラインになりました。
ノーマルジュエル大爆発でモロバレルを倒したかったので攻撃に全振り。思念の頭突きメタグロスはwi-fiビギニングでかなり多かった為、それを耐えるべくBに多く割いた場合が考えられましたが、ウルガモスが選出しづらい場合に構築上で一発で倒せる可能性をこれ以上切る訳には行かなかったので攻撃力を落とせませんでした。
Sは中途半端なラインではあるが、サザンテラキボルトのようなビギニングのグッドスタッフ(? 的なパーティには逆に安心してトリックルーム下でのエースとして運用できるようになるため、この数値でちょうどよかったです。
威嚇含めてマリルリなど苦手なポケモンもトリル下以外では無理やり大爆発で突破する為、立ち周りは選出時点でかなり明確にしておかないといけなかったのが少々扱い辛かったですが、その分活躍してくれました。
・ムシャーナ
223-XX-121-127-146-30(※オフ時は振り間違えてHが1低くDが1高い個体を使用)
トリックルームの始動。216ジュエル大爆発耐えまでBに割いて、残りは止めきれないことが多くなる猫だましと威力を高めた悪の波動等を同時に耐える確率を少しでも高める為にすべてDに回しました。
重力トリックルーム下においては実質エース級の働きを見せます。
無振りでもクレセリアと違いサイコキネシスの火力が割と馬鹿にならないのもあり、削りあって最後の最後に1;1になっても何とかすることもしばしば。
クレセリアに比べ耐久は見劣りするため、明確な弱点ポケモンにはウルガモスの怒りの粉やFCランドロスの威嚇による補佐は必要になりますが、催眠術がホント強い。
基本的には初手から場に出して、バンギラス、FCランドロス、ウルガモスとはそれぞれとある程度の横の相性の良さがある為、相手の苦手なポケモンに合わせて3匹から選んでいきます。
・ブルンゲル
207-XX-98-143-125-72
食べ残し込みで216地震を2発耐えとC特化サザンドラ珠悪の波動耐えまで降っているブルンゲルをシャドーボール2発で倒せるラインを両方乱数が絡むが、大体満たしている耐久と攻撃数値。
Sラインは最遅シャンデラよりトリル下では遅く、4振りマリルリより通常では早い。相手トリックルーム構築のブルンゲルに対して若干抵抗力を落としてしまったのが採用理由と矛盾してしまったが、トリックルーム下のブルンゲルであれば、ムシャーナが催眠術で抵抗できる、それ以外ではシャドーボールを切ったブルンゲルも多々見かけると言うレーティングでの偏った経験則()から、多少誤魔化せると考え、マリルリに対してのある程度の強さを取りました。
メタグロスなどにもガンガン打点の持てるハイドロポンプ、鬼火再生で粘る等やりたい事が多すぎてトリックルームは除外。
ブルンゲルにしては多少心もとない耐久ではあるが、ランドロスの威嚇がそれをサポートします。
・ウルガモス
161-XX-85-187-125-167
最初はモロバレルの枠でしたが、ミラーが不安である、バンギラスのスカーフの理由と同じくマンムーにパーティが弱い点、メタグロスが辛くなる点を考慮し、トリックルームの補佐、つまり猫だましや挑発、威張るといった技を吸収できる怒りの粉を使えるメリットを考えてウルガモスに。(とはいえ、殆どの猫だましは素早さ種族値の関係上、止めることは出来ないですが)
サザンドラに上を取られる訳には行かないので、最速は切りませんでした。
大文字では努力値振りの要素でモロバレルに不安を残すのでオーバーヒート、安定の虫のさざめき、冷凍パンチをバンギラスから取り上げた点を考えてトリックルーム下ではローブシンが、それ以外ではウルガモスがFCランドロスを倒せるように襷で目覚めるパワー氷を採用しました。
・ローブシン
207-211-115-XX-91-45
パーティエース。
砂ダメ最少残りD。
重力下における実値211からの根性爆裂パンチは混乱と相まって、トリックルームターン以上に相手に圧力を与えていく強烈な技だと感じました。
FCランドロスをトリル下で倒すための冷凍パンチ、威嚇が入っていなければヤチェでも最低乱数以外無振りは1発。
毒状態で威嚇が入っても穏やかボルトロスを一撃で倒し、重力とのシナジーが高いストーンエッジを採用。
持ち物はモロバレルよりトリル下で遅い為、守るを挟むことで抵抗のできる点、根性との相性を考え、状態異常の玉を持たせる事に。
トリルのターンでFCランドロスが爆発する最短のチェンジ方法の場合、残りの4ターンが最長で動けるターン数と考えると火炎玉より毒々玉の方が適していました。
シングルでは何も考えず火炎玉を持たせていましたがドレインパンチを使えず、トリックルームが切れた後に場持ちがいいポケモンというわけではないので。
予選は5勝2敗で三人が同率一位になる結果となり、じゃんけんで2位通過へ。
決勝トーナメントを勝ち上がり、第27回つのおふ優勝となりました。
次は長らく停滞しているシングルで同じく結果が残せるよう頑張りたいですね。