第2回南大阪オフ構築
ポケモン | 持ち物 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 |
---|---|---|---|---|---|
メタグロス | ノーマルジュエル | コメットパンチ | 思念の頭突き | ステルスロック | 大爆発 |
カイリュー | ドラゴンジュエル | 逆鱗 | 瓦割 | 大文字 | 竜の舞 |
バシャーモ | 命の珠 | 飛び膝蹴り | フレアドライブ | めざめるパワー(氷) | まもる |
ユキノオー | 拘りスカーフ | 吹雪 | ウッドハンマー | 草結び | 絶対零度 |
ローブシン | 火炎玉 | ドレインパンチ | マッハパンチ | 空元気 | しっぺ返し |
ボルトロス | ヨロギのみ | 10万ボルト | めざめるパワー(氷) | 気合い球 | 悪巧み |
今回パーティを組む上で意識したのが、関西オフを三連覇しているエンドーさんの受けループ、そして前回準優勝の毒びしによるパーティです。
これらはカバドリや雨構築と同じく、対策を講じていないパーティは淘汰されるほどの力を持っていると考え、それなりにパーティで厚くしたいと考えました。
対策っていったってどうしたらいいか実はあんまり良く分からずにオフが終わった感じはしますが、前回上位入賞パーティがKP被りがほぼ無いとはいえ、対策切るって優勝する気ないじゃんって思ったのでうんうん唸るはめに。
パーティで厚くする=極端なそれとわかるメタポケはあまりいない、というのが僕の考えなのと、多少難しい流れになっても、大きく広く対応したい、というスタンスの為、どうすれば良いのかと思った結果、種族値に秀でたポケモンに役割を沢山持たせるという5世代最初みたいな考えに行きつきました。今回で言えば、メタグロスとカイリューです。特に鋼枠、と言うのはもはや死語なのかもしれませんが、最近はハッサムに大きくKPに水を空けられたメタグロスはどうしても上手く使ってみたいなーってずっと思ってました。
それに加え、今回「選出で呼ぶポケモン、それを倒すポケモン」という事にも強く意識を持ってパーティを組んでいます。言ってしまえば頭でっかちな机上論な上、相手依存で綻びが生じやすいって事なのですが、選出が幅広い割にはあんまり選択肢が無いので()早く決まるし、かと思えば裏選出にぐぬぬ・・・ってなることから、毎対戦しっかり選出考えさせられる場合もあるので時には博打に出たりと非常に楽しかったです。たまにはこんなのもいいんじゃないでしょうか。
配分は卒論や行事に追われたりしてかなりふわっとしてます。
・メタグロス@ノーマルジュエル
187-187-150-XX-128-90
コメット 思念 ステロ 大爆発
毒びしの基本選出であるパルシェンや、前回オフで言えばダストダス+ボルトロスの選出に対して、思念の頭突きを持つことでどのポケモンにも引かずに対応できます。
ステルスロックはボルトやパルシェンに持ち物含めた大きなダメージを期待できますが、それだけでなく、今回の基本選出と考えているメタグロス+カイリューの、カイリューの抜き性能を高めます。基本的には先発に出すorラティオスに後出しをした次のターンにステロを撒き、大爆発。
大爆発の役割ですが、
・とんぼ返りの様にダメージを受けたハッサムがその後にもう一度クッションに出来る訳ではないものの、速度に関わらず後発への攻撃によるダメージをシャットアウトする。
・ラティハッサムに蜻蛉を許さず、ハッサムも大きくHPを削れる為、後ろのカイリューでそのまま逆鱗による全抜き体勢を狙える。
・カバルドンに対して、コメットパンチ+ジュエル大爆発でオボンを発動させることなく、眼鏡流星群高乱数耐え調整を施しているよくあるカバルドンを倒すことが出来る為、カバドリラティの基本選出に対して出せる。
・大ダメージの基本ソースは勿論の事、ヌオー等の隙間産業や、壁サクラビスへの抵抗。
これらが考えていた主な用途ですが、受けループにもステロ+ドラゴンジュエル舞逆鱗でヤドランを飛ばす、エアームドの頑丈を剥がす、等+爆発でいろいろ有耶無耶に出来ちゃうので選出できる点も非常に強かったです。
バレットパンチを切った弊害は勿論ありましたが、アイテムをちゃんと使って終わるという目標の為にバレットが無い事で逆に割り切る事も出来たし、今回ボルトがKP上位で良く対面したので殴れる思念あって良かったです。
・カイリュー@ドラゴンジュエル
逆鱗 瓦割 大文字 龍の舞
167-204-115-120-109-132
スケイル龍の舞逆鱗だけで十分採用に足るポケモンですが、今回は前回の南大阪同様受けループを崩す事を主眼に置いた技構成にしてあります。
やんちゃ大文字でラティオスの波乗りを確定3発にするエアームドまでを天候ダメージ1発と大文字2発で確定に。舞瓦割でバンギラスを確実に処理できるように。
そして天候ダメージやステルスロックダメージが入らないと乱数的には上3つ引かないと素では落とせないものの、確率を残すジュエル逆鱗がヤドランを見ています。いろいろカツカツですが、1匹で受けループを抜くのではなく、あくまで崩す、という考えを達成するのには十分な能力を持っています。
・バシャーモ@命の珠
155-179-90-145-81-127
飛び膝蹴り フレアドライブ めざめるパワー(氷) まもる
汎用エースの役割ももちろんの事、今回重要視しているのは「相手のヤドランを誘い出す」「メタグロスと対面したハッサムが剣の舞を選択するのを躊躇させる」という事です。カイリューは崩す能力を持っていますが、決して万全の対策では無く、1匹でも選出を特定する事が必要です。バシャーモは殆どの受けループがヤドランに対策を依存してる場合が多く、誘い出す力が非常に強いです。後者は、爆発ターンに剣の舞を選択すると後ろからの先制技圏内に入れられかねない為、それを防ぎたい狙いがあります。
ボルトロスや雨等、上2体で対処しにくいポケモンに大きな打点がある為、今回も安定の構築入り。配分はいつものユウキさん(http://d.hatena.ne.jp/yuki_rotom/)の神速ダメージを見たやんちゃ版の配分で、特に困ったことは無いです。キノガッサの初手対面とかは確かに一人で勝手にジャンケン択になるものの、ダメージのバランスがすごく良くて、長い事使ってきてダメージ感覚分かり易いのも大きい。汎用配分として、まずバシャーモに触ってみるのにすごくいい配分と思います。使っててオフでもネットでもこのバシャーモつえーってずっと思う。
・ユキノオー@拘りスカーフ
165-121-95-136-94-123
吹雪 ウッドハンマー 草結び 絶対零度
定数ダメージ要因その2。レベル1モンメンやヌオー等シングル厨で注目されたポケモンを選出躊躇させる、天候変化、後ろのローブシンと合わせてメタグロスでカバルドン吹き飛ばした後にラティオスから登場してくるのを睨み、それをステルスロックなどが入っても上から問題なく殴れる様にスカーフを持たせました。
「最速、吹雪+霰でラティオスが最低乱数切って1発、残りA。なのですが、Dに1振られている可能性をなぜか除外しており、1度ランダムでラティオスが耐えてきたことがあった為、実数はずらした方がいいと思います。」の8月のオフで使ったやつと同じ。作り直そうと思ったら寝過ごしてしまった為泣く泣くこの個体に。
・ローブシン@火炎玉
207-182-147-61-85-65
ドレインパンチ マッハパンチ 空元気 しっぺ返し
最初はユキノオーを襷にして物理に振って珠+霰+地震でバシャーモを落とせるようにしようかなーって思っていたのですが、襷だと相手のカバドリが撒いたステロが入ると、後ろのカバドリラティにメタグロスを失った後何も出来なくなるので、ユキノオーの欄の様にスカーフを持たせると、今度は相手のバシャーモがこっちと先に出したもん勝ちみたいな構図になってしまう為、2枚目のバシャーモに強い性能を備えたポケモンとしてローブシンを採用しました。
流行のパルシェンやキツいヒードラン、カバルドンドリュウズの組み合わせ等、バシャーモで埋められない穴をローブシンが一応は補完してくれる範囲は非常に大きいです。カイリューローブシン、後ろのボルトロス、襷の可能性大アリのユキノオーを見せれば、そうそう頭にバシャーモを置きたいと言う考えは起きないと思うので、実際には割と自由に動けました。
しっぺ返しはブルンゲルやシャンデラに対して大きな打点を持ちたかったのが理由が1つ(溶ける再生あってもボルトロス出せる選択肢が生まれる)。もう一つはメタグロスカイリューの展開が難しいラティオス+αの組み合わせに対しての札として。ローブシンは基本的に火炎玉は発動してしまえばノーマルタイプが通るマッチアップではラティを交代出しされる心配はあまり無いですが、後出しされる隙が最も大きいのが発動前の状態で、ここにラティオスを合わされるとこちらは非常に辛いです。しっぺ返しを持つことで、非根性時の50しっぺ+今回使ったバシャーモの珠とび膝でラティオス(155-101)を両方下から1つ切った乱数を引くことで倒せるので、ローブシン+(メタグロス)+バシャーモの組み合わせによる、バシャーモでの抜き体制を取る事が出来ます。
HBに厚く割いてるのは定数ダメージが前提として相手の場に展開されている事が多いので、カイリューの攻撃やバシャーモ耐性を出来るだけ上げた方が動かしやすいし、メタグロスの大爆発が手伝って、カバドリを崩すメイン位置として据える必要がなくなった為です。HPの多さは特殊ダメージを耐える可能性にも繋がり、今回旨く耐えてくれたシーンが多かったです。
メタグロスと弱点被ってないし、ボルトロスやユキノオーとの並びの相性もいいし、逆鱗で仕留め損ねたポケモンをマッハパンチで倒してその後火炎玉発動するのも強く、全体と機能し得るポケモンだったと思います。意識して2枚目の格闘として入ってきたわけではなく、穴を埋めるポケモンを探すとローブシンだったって感じですね。
・ボルトロス@ヨロギの実
155-XX-90-177-100-179
10万ボルト めざめるパワー(氷) 気合い球 悪巧み
カバドリの基本選出を誘うポケモン、耐久水へ刺す、受けループを崩す2つめの駒として最後に入ってきました。
悪巧みボルトロスはスカーフバンギラスに返り討ちにさせられる事が多く、気合い球も70パーセントの為過信は出来ないですが、有利対面から交代促して、積んだ後にやられるパターンを防ぐためにヨロギを持たせました。
見せポケとしての意味合いがパーティ中最も強く、良くも悪くもこのポケモンに意識をどの程度までに持っているかによっては、見せ合いでこちらがかける電磁波被弾などの圧力を切られて、特にカバドリパーティの裏選出で来られた場合にそれを読み切れなければ、こちらはほぼごめんなさいしなければなりません。関西はメタ意識が強く、この前のシングル厨結果を受けてまたみんなカバドリメタったパーティにしてるんだろうなーと思ったので、正直カバドリ構築にはこちらの想定した流れでしか対処できない所に甘えたのは要改善点だと思っています。
悪巧みを積んだ後、ラティオスを氷で1発で落とすことが出来ないですが、その辺りはこれもまたメタグロスとの絡みで持ってハッサムに合わせてステルスロックを挟み、ハッサムで積む事でボルトによる全抜き体制も想定することが出来ます。
総括すると、〜〜されたら、〜〜が〜〜だったらどうするんだって点が沢山ありますが、それはされないという前提の下に動かす組み合わせでした。やってて楽しかったのでオッケーオッケー。
メタグロスがまだシングル環境で鉢巻以外でも十分戦える強いポケモンである事、あまり使ったことのなかったローブシンの補完の強さを知るのに非常に有意義なオフでした。
今回は予選9勝1敗→1位抜け →優勝でした。
とりあえず大雑把に。ちょこちょこ追記したらすみません。